「ヒップアップトレーニングをやっているのに、お尻の形がなかなか変わらない」——One's GYMにご相談いただくお客様の多くが、最初にこの悩みを口にされます。お尻を鍛えているはずなのに変化が出ない。それは、努力が足りないからではありません。多くの場合、原因はお尻の筋肉そのものより、もっと根本的なところ、骨盤の傾きと股関節の使い方にあります。

なぜ「お尻を鍛える」だけでは変わらないのか

ヒップアップというと、ヒップスラストやスクワットなど、殿筋(お尻の筋肉)を直接刺激するメニューを思い浮かべる方が多いと思います。もちろんこれらは大切なトレーニングですが、実際の現場では、殿筋を一生懸命動かしても効果が出にくいケースを数多く見てきました。

その理由のひとつが、骨盤が前に傾いている状態(骨盤前傾)です。骨盤が前傾していると、お尻の筋肉は常に引き伸ばされた状態になり、力を入れたつもりでも実際にはうまく収縮できていません。さらに、その状態でトレーニングを続けると、本来お尻が担うべき仕事を腰や太ももの前側が代わりに引き受けてしまい、「鍛えているのに腰が痛くなる」「前ももばかり太くなる」という、本来とは逆の結果につながることもあります。

One's GYMのカウンセリングで必ず確認すること

体験トレーニングでは、まずお客様の骨盤の傾きと股関節の可動域をチェックします。同じ「ヒップアップしたい」というご希望でも、必要なアプローチは一人ひとり全く違うからです。

骨盤の傾きを自分でチェックする方法

自宅でも簡単にセルフチェックができます。壁に背中をつけて立ち、腰の後ろにできる隙間に手のひらを入れてみてください。

  1. 手のひらが薄く入るくらいなら、骨盤の傾きはおおむね正常な範囲です。
  2. 手のひらが厚みごとすっぽり入ってしまう場合は、骨盤が前傾している可能性があります。反り腰になりやすく、お尻に力が入りにくい状態です。
  3. 逆にまったく隙間がなく腰が壁に張り付く場合は、骨盤が後傾している可能性があります。お尻の力は使いやすい一方、姿勢が丸まりやすく、見た目にもお尻の高さが出にくくなります。

多くの女性のお客様に見られるのは前傾タイプです。デスクワークで座っている時間が長い方、ヒールをよく履く方、反り腰を「良い姿勢」だと思い込んでいる方に特に多い傾向があります。

骨盤の傾きが整うと、トレーニングの効果が変わる

骨盤の傾きを整えてからお尻のトレーニングを行うと、同じヒップスラストやスクワットでも、お尻への効き方がまったく変わってきます。これは決して特別なテクニックではなく、エクササイズを行う前の「土台」を整える作業です。

One's GYMでは、ヒップアップを目的としたお客様にも、いきなり殿筋トレーニングから始めることはありません。まず呼吸と骨盤の位置を整え、股関節がスムーズに動く状態を作ったうえで、ヒップアップトレーニングを組み立てています。この順番を踏むことで、トレーニング期間中の伸び方が大きく変わってくることを、これまで多くのお客様の変化で実感してきました。

骨盤を整えるためにご自宅でできること

ただし、セルフチェックだけでは自分の骨盤の傾きの程度や、それに合わせた最適なアプローチまでは判断しきれないことが多いのも事実です。実際に専門家の目で見てもらうことで、自分では気づけなかった癖が見えてくることがよくあります。

鍛える前に、整える。これがOne's GYMのヒップアップトレーニングの土台です。

まとめ:努力の方向を少し変えるだけで結果は変わる

お尻の形に変化が出ないのは、努力が足りないからではありません。多くの場合、トレーニングの「向き先」が少しズレているだけです。骨盤の傾きと股関節の使い方という土台を整えることで、同じ時間のトレーニングでも結果は大きく変わってきます。

One's GYMでは、体験トレーニングの中で骨盤の状態を丁寧にチェックし、あなたに合ったアプローチをご提案しています。「ヒップアップしたいのに変わらない」と感じている方は、まずは一度、ご自身の骨盤の状態を確認してみませんか。

下川 美衣奈